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子どもたちに学ぶ意義を伝えたい!
「ダンス発表会」を目指したキャリア教育を実施します

小学生からキャリア教育!? 社会の仕組みを知ることで学ぶ意義を知り「生きる力」を育む

公益社団法人日本ストリートダンススタジオ協会(以下、NSSA)は、文部科学省が推進するキャリア教育をダンスを通じてサポートするための「踊育(だんいく)キャリア教育プロジェクト」を始めます。

国際教育到達度評価学会が進める国際数学・理科教育動向調査によると、日本の小学校4年生における算数の成績は世界でも5番と上位組であるにもかかわらず、算数が楽しいかどうかという質問に対し「強くそう思う」の回答率は29.2%と、国際平均57.8%を大きく下回っています。中学2年生に関しては、成績は同様に上位ですが「楽しい、生活の役に立つ、将来の仕事のためになる」と回答した割合はいずれも他国よりも低い水準であり、今取り組んでいる学校の授業が、将来の夢につながっていない児童、生徒が多いという傾向が見受けられます。

NSSAは踊育キャリア教育プログラムを通じて、こどもたちに「なぜ学校で勉強しているのか」を伝えていきたいと考えております。今、毎日学校で勉強しているそれぞれの科目が、将来社会人になったときに役に立つことを実体験として知ることができれば、勉強への意欲もより高まると考えます。
例えば「ダンスの仕事=ダンサー」だけではなく、踊るためには音楽や衣装作成などの様々な仕事がかかわって成り立っているということを知ることで、将来の仕事に対して幅広く興味を持つための「きっかけ」を提供し、「夢・目標」に向かって努力することで文部科学省が推奨する「生きる力」を育んでほしいと考えています。

2014年6月3日~2014年7月15日まで大阪府泉大津市立条南小学校にて同プロジェクトを実施致しました。今回は体育(ダンス)、音楽(音楽制作)、家庭科(衣装作成)の3教科の授業科目に連動したプログラムとして行いましたが、今後はほかの様々な教科も合わせたプログラム構成を目指しており、全国各地の学校で実施できるように進めてゆきたいと考えております。

キャリア教育について

大阪府泉大津市立条南小学校 5年生実施事例

5年生の3クラスがテーマ:「BE COOL(かっこよくなろう)」を、それぞれダンス発表会で表現しました。泉大津市立条南小学校での踊育キャリア教育プログラムでは、ダンスだけでなく、踊るための音楽の制作や衣装作成もプロから学び、体験します。ダンスは振付やポーズ、音楽は歌詞や使用する楽器、衣装はデザインをみんなで話し合いながら一つの作品を作り上げました。そして、話し合うことの大切さや意見をまとめることの難しさ、学校の勉強は将来の仕事で役に立つということを学んでもらいました。

  • 参加した担任の先生、児童、協力企業担当者の声はこちら

主催 公益社団法人日本ストリートダンススタジオ協会
協力 泉大津市教育委員会
菅公学生服株式会社
大阪スクールオブミュージック専門学校
ソフトバンクテレコム株式会社
実施日 2014年6月3日~2014年7月15日(全6日、11時間)

全6回 11時間のプログラム内容

第1回 2014年6月3日 5、6時間目【プロからの話】
学校の勉強が将来の仕事に役立つこと、協力し合うことの大切さを知る
  • 踊育(だんいく)キャリア教育プロジェクトの説明とプロからの話

  • ワークシートに今日学んだことを記入

  • 当日のワークシート

第2回 2014年6月9日 5、6時間目【プロの技をみて、そして体験】
プロと触れ合い、技を見てその凄さを知る
  • ダンスバトル日本チャンピオンと振付の検討中

  • ipadでgaragebandを使用しての編曲を紹介

  • プロのデザインの仕方、考え方を紹介

第3回 2014年6月16日 3、4時間目【みんなで話し合ったことを発表】
みんなで話し合い、意見をまとめる難しさ、大切さを知る
  • みんなで考えたポーズを発表

  • みんなで考えた歌詞と使用する楽器を発表

  • みんなで考えた衣装のマークを発表

第4回 2014年6月27日 5、6時間目【プロと共に練習】
プロとの最後の練習。アドバイスをしっかりともらいながら練習
  • ダンスの練習後は今日の振り返り

  • みんなで演奏する楽曲を練習

  • 衣装につける、マークの配置をプロと一緒に検討

第5回 2014年7月3日 5、6時間目【児童だけで練習、これまでの振り返り】
クラスのみんなにそれぞれの作品を披露、意見を交換
  • チームのみんなにダンスの出来具合を発表

  • 最後の音合わせ

  • チームのみんなに出来上がった衣装を発表

  • チームで最後の意見交換

  • これまでの5日間を振り返り、何を学んだかを確認

第6回 2014年7月15日 5時間目【ダンス発表会(最終回)】
下級生、保護者、指導してくれたプロの見守る中で発表。
お世話になったプロへのお礼も伝える
  • 保護者の皆さんと、下級生3年生の見学で体育館は満員に。

  • 緊張のオープニング

  • 発表会はアンコールも出るほどの盛り上がり

  • 指導を担当したプロからのコメント

  • お世話になったプロの先生にお礼を述べる

  • 参加した担任の先生、児童、協力企業担当者の声はこちら

東大阪市立高井田東小学校

実施概要

実施期間 2015年1月13日~2015年2月24日
対象学年 5年生 30名×3クラス
授業時間数 14時間(授業実施日数:7日間)

授業の流れ

90名(3クラス)が3チームに分かれてダンス発表会で表現を競います。
ダンスを踊る人、ユニフォームを作る人。全員にそれぞれの役割を与えられ、プロと一緒にダンスの練習やユニフォームを作成します。


プロの話

社会で活躍する人がどういった思いで仕事をしているのかを知り、
これから自分たちがすることのイメージを膨らませる

プロの技に触れ、体験する⇔話し合い

ダンス班

プロのダンサーと
ダンスの練習
話し合い
ダンスの技を決める

ユニフォーム班

プロのデザイナーと
デザインを書いて
ユニフォーム作り
話し合い
デザインの決定

発表会 

ユニフォーム班はダンス班のためにユニフォーム作成を頑張り、
ダンス班はそんなユニフォーム班に感謝し、一生懸命踊る。
責任と感謝、話し合うことの大切さと面白さを知り、
最後に目に見える成果で達成感を得る。

振り返り授業

ダンスを上手く踊ることができた、ユニフォームを上手く作れたではなく、
これまでの話し合いやみんなで
自分はどんな役割を果たすことができたかを考える時間です。

  • アイデアをいっぱい出せた(ダンス班)
  • ダンスの仲間と振り付けを一緒に考えた(ダンス班)
  • みんなのことを手伝えた(ユニフォーム班)
  • 時間ギリギリにちゃんと作ることができた(ユニフォーム班)

先生、保護者様の感想はこちら

中野校長先生

今回は自分のユニフォームを作るのではなく、相手のユニフォームを作るというところが非常に良いと思います。発表会当日の朝に家庭科室に行ってユニフォームを修正している児童をみました。ユニフォームを渡す相手のことを思って「最後までやりきりたい」という責任の現れだと思う。ユニフォームを作ってもらったダンス班の児童は照れながらも、自分のイメージが付いているユニフォーム付いていることが嬉しそうだった。
子どもたち同士のチームワークも上がりましたが、先生同士の打ち合わせの時間も増え、先生同士のチームワークもこれまで以上に上がったように感じます。

澤田先生(1組担任)

児童たちには非常によい経験となりました。我々(先生方)自身もそれほど大きな負担もなくできた。
キャリア教育のプログラムが、このようにパッケージ化しているのは進行もしやすくありがたく思います。
踊育(だんいく)キャリア教育プロジェクトを進めていくうちに、児童たちの表情が変わり、全体的に笑顔が多くなったように感じます。
ペア(1対1)での作業も入れたことで、誰かがするではなく、自分でしないといけないので、今回のキャリア教育の目的の一つである責任感がついたように思います。
話し合いに関して、ルールとして「ジャンケンではなく、話し合いで」としたのが児童にとって非常に難しかったようですが、苦しみながらもみんな答えを出す努力をしていました。時間はかかりましたが、後半は児童たちが真剣に取り組み始め、ダンス班で最後の「決めポーズ」をみんなで話し合って、最初に決めたものから自主的に変更している班もありました。

保護者様
  • こういった取り組みは非常にありがたいです。今はなんでも子どもたちに見せてあげてそこから何かに興味を持ってもらえたらと考えています。今回も、その道のプロと直接触れ合ったので子どもたちにとってもいい経験になったと思います。
  • うちの子はユニフォーム班を希望していたようですが、ダンス班になったようです。しかし、後半は準備して頂いてた映像をパソコンで見ながら、窓に自分を写してずっと踊っていました。ユニフォーム班への 思いは最後まであったようですが、いろいろなことを知るという意味で、親としては今回はダンス班になってよかったと思います。これも、実際にプロのダンサーが教えてくれたから興味を持ったのだと思います。
  • 踊育(だんいく)教育プロジェクト ストリートダンスを通して、学び、得られる、多くのコト。

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